親戚に亡くなった方がいて大変そうでね、父や母も年だし、急に万が一のことがあったどうしようか…。 葬儀までの流れ を知っておきたいな。
高齢化が進む中、同じような悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃいます。 ここでは、急にそのような事になった場合にどのように進めれば良いのか、葬儀までの流れ について例をあげてみます。
葬儀までの流れ
誰もが知っていると思いますが、我々の国は高齢化社会に突入して久しいです。 上のおじさんと同じような悩みを抱えている方はたくさんいるのではないでしょうか。 実際にお通夜・葬儀までを終えるには様々な手続きが必要で、期限も決められているものもあります。 ここでは簡単に 葬儀までの流れ の例を挙げてみます。
自宅で万が一が発生した場合
状況にもよりますが、家でそのような事になった場合にはまず救急車・警察を呼びます。 一番良いのは救急隊が助けてくれる事ですが、そうならなかった場合には救急隊が引き上げ、後は警察での対応となります。
救急隊が引き上げるのかい? 警察の対応と言っても、どうなるのかな…
私の経験上、お巡りさんが家の中を隅々まで調べ上げます。 タンスの中から押し入れの中、金庫の中まで調べて現金がいくら残っているか等、事件性の確認を行い、最後に通帳や証書等を警察署へ持ち帰ります。 (2回経験していますが、それぞれ3時間・1時間と確認時間に違いがあり、通帳等は翌日に警察署へ回収に行きました。 )
家の中の確認を行って居る間に、別の警察関係者が検視のためご遺体を警察署へ持ち帰ります。
警察関係者の判断により翌日以降に戻ることは可能ですが、この場合は予め葬儀社へ連絡し、葬儀社の車でお迎えに行くこともできます。 その場合には直接葬儀社で安置することができますが、一度自宅により、他の親族と対面することもできます。
病院で万が一が発生した場合
医師の判断により、長期間入院していた場合や事件性がない場合などには警察は入りません。 (救急車の中や到着直後に亡くなられた場合等には警察が入る場合があります。 )霊安室に安置され、そこで親族等の対面、焼香を行います。
その後にお迎えに行くことになりますが、この場合にも葬儀社の車でお迎えし、直接葬儀社で安置することができます。
死亡診断書の受け取り
なるほど、葬儀社へ行くまでのことは分かったよ。 後は葬儀社が進めてくれるのかな?
葬儀までの流れを説明してくれます。 進め方の打ち合わせを行うことになりますが、同時に病院での死亡診断書受け取り、火葬場の手配や、火葬するための証明書発行まで行ってくれました。
その後、葬儀社の担当者とお通夜・葬儀に関する打ち合わせを行います。 大抵の場合は自宅などに呼びますが、葬儀社の事務所で打ち合わせを行うことも可能です。 同時に死亡診断書を受け取り(検視を受ける際には死亡検案書)、それを持って役所へ死亡届の提出が必要となります(死亡届は7日以内に提出しなければなりません)。
お通夜
お通夜・葬儀に関する打ち合わせ
葬儀社との打ち合わせは、どのような事をするのかな…
打ち合わせは、日時や喪主を誰にするのか、花をどのくらい用意するのか、料理を何にするのか、香典返しの選択や数量の手配、遺影写真や式場に飾る故人の持ち物等をいつまでに用意するのか等の詳細を詰めていきます。 墓石店の紹介もしてくれました。
葬儀社との打ち合わせは、主に葬儀社側が主導してくれます。 初めての場合には分からないことだらけですが、「このような規模の場合にはどのくらいの花が必要です」等のようにアドバイスしてくれます。 また、墓石店等の関係会社の紹介もしてくれます。 疑問点は何でも丁寧に説明してくれます。
参列者への連絡
詳細が決定したら参列者へ連絡が必要になります。 親戚や地域の人々、故人のお友達や会社関係者など、連絡する範囲を決めます。 主にごく近しい親戚が集まって決めることが一般的です(式のご案内自体は葬儀社が作成してくれます)。
連絡か、範囲を決めるって難しいそうだね。
はい、地域や家柄などによりだいぶ変わってきますし、知らない親戚がいる場合もありますのでよく確認が必要です。 私は新型コロナウイルスが猛威をふるっている時期であったため、ごく近しい親戚のみで行いました。
新型コロナウイルスの影響でごく近しい親戚だけで行うことが増えてきましたが、そういった家族葬自体は年々増加してきています。 逆に地域に根付いた家柄である場合には大勢に声を掛ける傾向があります。 後で「なぜ声を掛けなかった」などと言われることがないよう、慎重に決めていくことが大切です。
お通夜・葬儀
打ち合わせが終わり参列者へ連絡すると、お通夜・葬儀まで待ちます。 故人は大抵の場合葬儀社に安置されていますので、面会したい場合には葬儀社に連絡のうえ面会が可能な場合もあります。
お通夜
葬儀の前日に行われる儀式です。 夜を徹して亡くなられた方に寄り添うものでしたが、最近は儀式に1時間、通夜振る舞いに1時間の計2時間ほどで終了となることが大半です。
流れはどのように進行するのかな?
初めてだと不安ですよね。
私の体験ですが18時開始の例で紹介します。
①喪主・親族が葬儀場に到着、葬儀社との進行確認(16:00~16:30)
喪主と近しい親族が集まります。 前に打ち合わせをした内容の確認や司会との打ち合わせ、生花・花輪などの配置や電報の確認を行います。
②受付開始(17:30~)
受付は通夜がはじまる30分前を目安に待機します。 事前に誰が行うか打ち合わせておきます。 大人数の来場が予想される場合には、会社関係者や地域の役員などにお手伝いをお願いすることがあります。 この時間帯に僧侶が到着しますので、喪主や近しい親族は挨拶、お布施を渡すなどの手順をこなします。
③通夜開始(18:00~)
定刻になれば通夜が開始され僧侶の読経を行います。 進行は主に司会者が行います。
④焼香(18:10~)
読経がある程度進むと、司会者から焼香の案内があります。 まず喪主から親族、参列者といった故人との繋がりが深い順で行われます。 基本的には席から立って僧侶の後ろで焼香を行いますが、規模によっては焼香台を回して行う「回し焼香」を行う場合があります。
⑤通夜終了(19:00前後)
通夜の終了は参列者の人数によりますが、だいたい1時間ほどで終了し僧侶が退席します。 通夜終了後は、通夜振る舞いの席に向かいます。
⑥通夜振る舞い(通夜終了~1時間程度)
通夜振る舞いは亡くなった方への供養とともに、参列者への感謝の気持ちを表す席です。 僧侶にも同席をお願いしますが、ほぼ辞退されます。 その場合は、御膳料(5,000円~1万円)をお渡しします。
ここまできたらお通夜は終了だね。 次の問題は告別式だ。
お通夜が終了すると、ごく近い親族で会場に泊まり込みます。 お線香の火が途切れないように交代で起きて確認をします。 私の経験では、会場で長ーい渦巻き型のお線香を用意してくれて、朝まで寝てしまっても問題ないように対応いただきました。
それでは、告別式の流れを私の経験した11時開始の例を紹介します。
告別式~火葬
①喪主・遺族が葬儀会場の到着(10:00まで)
最終的な内容の確認や受付の準備を行います。前日の打ち合わせ時に取り決めておいた役割を再確認して、香典の受取りや芳名帳、筆記用具などが揃っているか確認しましょう。
②受付の開始(10:30~)
受付はだいたい30分ほど前から開始し、告別式開始の10~15分前には着席が済むようにします。
③告別式開始(11:00~)
前日のお通夜同様に、定刻になれば通夜が開始され僧侶の読経を行います。進行は主に司会者が行います。(開式→読経→弔辞・弔電の奉読)
④焼香(11:10~)
ここも前日のお通夜同様に、読経がある程度進むと、司会者から焼香の案内があります。まず喪主から親族、参列者といった故人との繋がりが深い順で行われます。基本的には席から立って僧侶の後ろで焼香を行いますが、規模によっては焼香台を回して行う「回し焼香」を行う場合があります。
⑤出棺(12:00~)
僧侶退席後、喪主などが挨拶し最期のお別れを行います。配置してある生花を故人の周りに手向けます。この時に、生前大事にしていた小物などを一緒に手向ける場合もあります。その後、棺を霊柩車に運び込み、出棺します。親族以外の参列者はここで解散となりますが、特に親しい方は火葬場まで連れ添います。
⑥火葬(13:00~)
葬儀会場から火葬場まで霊柩車でお送りします(霊柩車は葬儀会社で用意します)。霊柩車には、お位牌・写真・骨壺を持って喪主その他2名が乗り込み、その他の方は葬儀会社が用意するバスや自家用車で火葬場に向かいます。火葬時間は火葬場によって異なります。
火葬にも結構時間がかかるんだね。その間、みんなどうしているのかな?
大きな控え室が有り、以前は火葬場で昼食を用意していましたが、コロナウイルスが蔓延したことから、昼食などの提供は無くなり、飲食禁止の火葬場もあるようです。私が利用した火葬場はお弁当などは禁止、お菓子類などの軽食や飲み物の持ち込みは大丈夫でしたので、買い置きをして皆さんにお配りしました。
⑦お骨上げ・収骨(14:00~)
火葬が完了したら、遺骨を事前に準備した骨壺に納めます。2人1組で箸を使用し、骨壺に入れていきます(骨を納める順番は、火葬場の人が指示してくれます)。全身の骨を納めるか、一部の骨を納めるかは、地域によって違いがあるようです。全て納め終えたら、終了となります。
これで終了か! 意外にやることがたくさんあるね。
そうですよ。 突然やってくる万が一の事態に、普段からある程度備えていると困らないと思います。 皆さんが困ることがないよう、新しい体験をしたら更新していきますね。
↑10年以上、全国で1000様以上の豊富なサポート実績がありあります。
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