自己肯定感 を育てる「ほめ」「認め」のコツ
自己肯定感 は、子供が自分自身を肯定し、自分自身に自信を持つことができる能力を指します。 自己肯定感 が高い子供は、自分自身を愛し、他者との関係を築くための力を持っています。ほめる子育て、という言葉もよく耳にします。ほめたい気持ちはあるものの、「パパやママの機嫌や顔色をうかがうようにならないか」「調子にのってしまわないか」をいう気持ちも同時に感じてしまうこともあるかもしれません。ここでは、自己肯定感を高めるための具体的な方法について詳しく説明します。
ほめる子育てに加えたい「認めること」
ほめすぎて調子にのらせた、ほめないと行動しなくなったなど経験がある方が多いかもしれません。そこで大事なのが「ほめて、認める子育て」です。認めるとは、相手の行動や変化に目をとめること。そしてそのことを言葉や態度などで伝えることです。パパやママがこどもの行動や存在を肯定的に捉えることで「自分はこれでいいんだ」と 自己肯定感 は育まれていきます。具体的には、当たり前のことを「できたね」「やっってるね」と言葉をかけることです。
肯定的な言葉を使う
子供たちは、肯定的な言葉を聞くことで、自己肯定感を高めることができます。例えば、子供が試験で高い点数を取った場合、親が「よくやったね!」と褒めることで、子供は自分自身に自信を持つことができます。また、子供が自分自身を肯定する言葉を使うように促すことも重要です。例えば、「私はできる!」と言って自分自身に自信を持つようにすることで、子供たちは 自己肯定感 を高めることができます。
できるまではほめ、できたら認める
「このカレー美味しいね」とほめられると、また作ってみたくなると思います。ほめられるとやる気が出ると言うことは、パパやママも経験があるはずです。一つのことができるようになるまでは「ほめ」て意欲を高めましょう。そしてできるようになったら「認める」ことに切り替えて行きます。
例えば、ボタンのある服を一人で着ることができるようになったときに「すごい!」とほめるだけだと「私ってすごいんだ」と壱意識が自分で止まり、天狗になることがあります。「ボタンをうまく押し込めたからうまく着れたね」と一言添えると理由に意識が向かいチャレンジ意欲がでてくるでしょう。3歳以上なら「どうやったらうまくできたのかな?」と聞くことも効果があります。
さらに、常に一人でできるようになってきたら「歯磨きしたんだね」「手を洗ったんだね」といつも気づいているよとのサインを表現しましょう。これがないと「いつも出来ないとき、しないときだけ注意するし、あまり見ていないんだね」と思われてしまいます。当たり前のことをしている最中にも、できるだけ声をかけてあげましょう。
失敗を恐れずに挑戦する環境を作る
子供たちは、挑戦することで新しいことを学び、成長することができます。しかし、失敗を恐れることで、挑戦することを躊躇してしまうことがあります。そのため、失敗を恐れずに挑戦することができる環境を作ることが大切です。例えば、スポーツをする場合、親が子供に「勝つことが全てではない」ということを伝え、失敗しても次にどう改善するかを考えることができるように、失敗を肯定的に捉えることが重要です。また、子供たちが新しいことに挑戦することを励まし、失敗しても褒めることで、子供たちは 自己肯定感 を高めることができます。
興味を持つことを促す
子供たちは、自分が興味を持つことに時間を費やすことで、自己肯定感を高めることができます。親が子供たちに自分が興味を持っていることを共有し、その分野について話し合うことで、子供たちが自分自身の興味を発見しやすくなるでしょう。
例えば、楽器に興味を持っている場合、子供たちに楽器を触らせたり、音楽について話し合うことで、子供たちは自分自身が興味を持つことを見つけることができます。また、興味を持つことで自分自身に自信を持つことができ、 自己肯定感 を高めることができます。
子供たちの意見を尊重する
子供たちが自分自身の意見を持っていることを尊重し、聞くことが大切です。親が子供たちの意見を聞くことで、子供たちは自分自身の考え方を肯定され、 自己肯定感 を高めることができます。また、子供たちに自分自身で決定をする機会を与えることも重要です。例えば、子供たちが自分で服を選んだり、食事を選んだりすることで、自分自身で決定することができ、 自己肯定感 を高めることができます。
子供たちの成長を認める
子供たちは、自分自身が成長していることを実感することで、 自己肯定感 を高めることができます。そのため、親が子供たちが成長したことを認め、褒めることが重要です。例えば、子供たちが自分で作ったお菓子が美味しかった場合、親が「とても美味しいね。上手に作れるようになったね」と認めることで、子供たちは自分自身が成長していることを実感し、自己肯定感を高めることができます。
自分自身を比較することを避ける
子供たちは、自分自身と他者を比較することで、 自己肯定感 を低下させることがあります。そのため、親が子供たちに「あの子はこうしているから、あなたもこうしなさい」というように他者と比較することは避けるべきです。また、自分自身の欠点を探すことに熱心になることも避けるべきです。代わりに、自分自身の長所を見つけることに焦点を当て、自己肯定感を高めることが大切です。
今日から使える「認める」例
「見てるよ」
こどもがほぼ毎日「パパ、ママ見ててね」と言ってはいないでしょうか。こどもはほめてほしいのではなく、見ていてほしいのです。見守られている安心感のなかで、自分の力を発揮していけるようになりますよ。
「そうなんだ」
急いでいるときなど、公園で遊びたがったり、スーパーに入りたがったりすることがあります。思わず「ダメ!」と言いたくなったりしますが、そんな時でも「そうだよね」と一度共感をしましょう。その後に「でも、今日は○○なんだ」との説明を。こどもは「気持ちは分かってもらえた」と心の中では落ち着きますよ。
「楽しそうだね」
楽しそうだね、服にウサギさんがついているね、など見たままを伝えることも、関心があることを伝えるメッセージです。「汗かいているけど、外が暑いのかな?」など質問を添えると会話が増えていくでしょう。
「○○ちゃん、おはよう!」
普段の挨拶に名前を付け加えてみると、自分を見てくれている特別感が向上しますよ。
最期に
自己肯定感 を高めるためには、子供たちが自分自身を肯定し、自己を信じることが重要です。親は、子供たちが自分自身を受け入れ、 自己肯定感 を高めるために以下のことを行うことができます。
自己肯定感を高めるためには、時間と努力が必要です。しかし、親が子供たちをサポートし、彼らに自分自身を受け入れ、自己肯定感を高めることができる方法を教えることで、子供たちは健康的な自尊心を育むことができます。
最後に、親は自分自身も 自己肯定感 を高め、子供たちに良い影響を与えることが重要です。親が自分自身を肯定し、自分自身を信じることができるようになれば、子供たちも同様に自分自身を受け入れ、 自己肯定感 を高めることができるでしょう。
「ほめる」「認める」ことの大切さを説明してきましたが、イヤイヤ期真っ最中の2.3歳前後にはほめることより叱ってしまうことがあると思います(私もたまにあります)。パパママ問わず仕事も子育ても家事もやって当たり前だと思われがちですが、全部やることは大変なことです。「できたね」「やっているね」。その言葉を自分や配偶者にかけてみてください。きっと今以上に良い方向に進んでいきますよ。親自身が良いモデルとなり、子供たちが健康的な自尊心を育てることができるようになることを願っています。
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