どうして 泣き止まない 夜泣きをするのか
「夜泣きをする」「寝かしつけてもなかなか寝ない」「ぐずる・騒ぐ」。 あやしてもなかなかおさまらず、パパやママが困ってしまうことが増えてくるのではないでしょうか。 子どもというのは、大人よりもよく眠るという印象を持たれることがありますが、確かに、大人よりも多くの睡眠時間を必要としますが、大人と違い、夜中に起きて泣いてしまい、いつまでも 泣き止まない ということがあります。
これは、どうしてこういうことが起きてしまうのかについて私の経験や、調べたこと、実際に効果があったことを紹介します。
泣き止まない 夜泣き
激しい夜泣きは乳児疝痛かも?
夜泣きの原因は、まだまだ分かっていないことが多いのですが、原因の一つとして「乳児疝痛」が引き起こされ、それを夜泣きとして表現して居るのではないか、という新しい説があります。 乳児疝痛の改善に効果があるとはまだ言えない状況ですが、腸内の善玉細菌を増やすことが良いと言われています。 これからの研究に期待です。
泣き止まない 時に睡眠サイクルを取り入れてみましょう
子どもは、夜に夢を見てその夢で泣いて起きてしまうということがあります。 日々いろいろな物事に触れて成長をしていきます。
日中に、刺激的なことがたくさんあり、活発に動いた日などでは、その日のうちにあったことを頭の中でいろいろと整理するため、夢としていろいろなものがごちゃ混ぜになって現れることがあります。 子どもにとっては、その分からないものに対してびっくりして、夢を見たことから泣いて起きてしまうということが考えられます。
その他、子どもはまだ、睡眠のサイクルがうまく出来上がっていないことがあります。 日中にしっかりと体を動かして遊び、夜にはしっかりと眠るという睡眠サイクルが出来上がるまでは、子どもが夜中に起きて泣いてしまうこともあります。 熟睡できていなかったり、眠りが浅くなってしまっていることから、夜中に目が覚めてしまい、今自分がどういう状況なのか分からずに混乱してしまい泣いてしまうということがあります。
それ以外には、子どもというのは、寝ている時に体調が悪くなり、体の不調から夜中に起きてしまい、泣いて自分の体調不良なのを表すということがあります。
睡眠リズムの影響
5~6ヶ月頃から1日3回、午前・午後・夜にそれぞれまとめて寝る睡眠リズムが始まってきます。 このリズムは7~8ヶ月頃ではまだまだ不安定なため、夜中に何度も目を覚まして夜泣きすると考えられています。 現状は長くまとめて寝るための練習の時期だと考えて、いろいろな方法を試して乗り切ってみましょう。
今日からできる乗り切り方法
リラックスして安心感を与える
パパやママがイライラしたり、不安になっているとこどもはそれを察知して不安定な気持ちになります。 抱っこしてあやすときはゆっくり、リラックスしてみましょう。 この時期の夜泣きは前向きに仕方ないと考え、周りの協力を得るなどして気長に進めてみましょう。
「してあげたいな」と感じたことを実行する
夜泣きの対処方法はいろいろとありますが、こどもをいつも見ているパパやママが、その時にしてあげたいと感じたことを実行することが一番だと考えます。 抱っこする、背中をトントンする、お湯を飲ませるなど、こどもに合った対応をしてみましょう。
生活リズムを整える
7~8ヶ月頃のこどもは夜に何回か起きるものですが、途切れながらも夜の睡眠時間は9~10時間の確保することが安定すると言われています。 (我が家は時間が合わず、8時間くらいでした。 )
他のパパやママの体験談
・ソファに座って抱っこしながら背中をトントンすると、いつの間にか良く眠れるようになりました。 少しゆっくり小さめに歌ったり、話しかけるとよりうまくいきます。 (私自身の体験)
・添い寝をしながら、ずっと手を握ってあげました。 安心するのかよく眠ってくれました。
・夜寝つきの悪いときは、思いきって部屋の電気を全部つけました。 グズグズの状態から寝かしつけるよりも、一度目を覚ましてリセットしてからの方が寝つきが良かった。
・どうしても寝ないときは、「よし!つきあってやるぜ!」 という心構えで最後までつきあいました。 イライラするよりもこうした諦めが肝心です。
・寝かしつけながら歌う曲を何個か決めておいて、立って抱っこしながら聞かせました。 しばらくこの方法を続けていき、そのうちに眠りやすくなる歌を見つけました。
・最初は立ったままの抱っこでゆらゆらと揺らし、次に座って抱っこをし、最後に寝て抱っこの体勢にもって行きました。 焦りは禁物です。
寝かしつけ
日中の体験などで興奮状態になっているかも?
日中、いつもと違う体験をしたことが強い刺激となって興奮状態が続くと、就寝時になかなか寝つけないことがあります。 「今日はいつもと違うことができたぞ!」という物事を区別して理解する能力や記憶力を修得し、成長しているからこそ、眠りにつきづらくなるものです。
泣き止まない のは就寝前のスマホが原因?
就寝前にスマホやタブレット、テレビを見ていると、脳が興奮状態となることが分かってきました。 スマホは、パパやママだけでなくこどもにとっても身近なものであり、その結果として寝ることよりも光や音の刺激を求める傾向があります。 こどもの要求のままにスマホ等を見せてしまうと、さらに眠らなくなってしまいます。
今日からできる乗り切り方法
様子の観察
子どもが泣き止まない時というのは、まず、子どもの様子をしっかりと観察しましょう。 もし、体が熱かったり、発疹ができていたり、体調に変化がありそうなときには解熱剤を準備したり、子どもがまた朝まで眠れる環境づくりをしてあげることが大切です。
また、何かの夢を見てしまって、その夢に驚いて夜中に起きて泣いてしまうということがあった時には、子どもにどうして泣いているのかと聞いても、本人がそれを説明できる状況ではないことがあります。 なので、子どもが落ち着くように、抱っこをしたり、寝かせたまま、子どもが落ち着くように大人が横で見てあげているというのが良いです。
また、子どもは車に乗っていると自然に寝てしまっていることがあるように「ゆりかご効果」と呼ばれる、体が揺れているとリラックスして深い眠りに入るまでの時間が短くなるというものがあります。 小さな子どもであれば抱っこで体を揺らしてあげるというのも、子どもが泣き止み落ち着くのに効果があります。
寝てしまうつもりで一緒に布団に入る
一緒に寝るつもりで布団に入って寝かしつけると、パパやママのとっても良いでしょう。 優しくトントンしながらリラックスすることで、こどもも安心して寝つきやすくなります。 パパやママも早めに就寝することになるので、その分早起きすることができ、早朝に時間を家事等に当てることもできます。
リラックスできる、眠れる環境づくり
興奮を静めて眠りへと繋げるように、寝る前はパパやママもネット環境から離れてみましょう。 部屋を暗くしたり、静かな音楽を流したりして、親子でリラックスできる環境を整えましょう。
他のパパやママの体験談
・昼寝の時間が遅くなってしまう時は、思い切って昼寝の回数を減らしました。 さらに、日中に散歩などで刺激を与えると、夜は疲れてすぐに寝てしまうようになりました。
・ずっと一人で寝かしつけようとすると疲れるので、配偶者と順番で見るようにしました。
・子守歌を歌ったあとに、「もう寝るよ、おやすみ」と言って寝たふりをすると、すぐに寝てくれました。 区切りをつけると眠りやすいようです。
・暑かったり、寒かったりが原因のようだったので、温度を調節し、部屋を暗くすると眠くなるようでした。
ぐずり(オムツ・ミルク・室温・体調が大丈夫なとき)
分からないこと、生理的不快感が原因につながる
7~8ヶ月頃になると、「分かる」ことと「分からない」ことの区別がつき始めますが、こどもはまだまだ曖昧な世界で生きています。 そのため、おなかが空いているのか、空いていないのか自分でも分からない事などの理由でグズグズする場合があります。 また、眠いのに睡眠リズムにのりきれないなどの生理的な不快感も、グズグズの原因になります。
パパやママの不安定な気持ちも「分からない」
パパやママのイライラや緊張も、こどもにとっては「分からない」こと。 こどもがグズグズするとパパやママはイライラし、他方は「イライラしちゃいけない」と自分を抑えようとしてさらにイライラ… という悪循環に陥ってしまいがちです。 こうした不安定な気持ちがこどもに伝わると、こどもの不安になってしまいます。
今日からできる乗り切り方法
ゆっくり声をかけて気持ちをなだめる
オムツ替えや授乳などをしてもグズグズが治まらないときは、こどもを抱きしめて、「いやなんだね」などの声をかけてみましょう。 ゆっくり声をかけることがポイントです。 ゆっくりと声をかけることでこどもに安心感を与えられるし、パパやママも落ち着いてきます。 パパやママに感情をなだめてもらって安心した体験が、この先成長したときに自分で感情をコントロールする力につながってきます。
環境を変えて気持ちに切り替えを
グズグズに付き合うのがつらいときは、散歩に行く、おやつを食べる、風呂に入るなど、気分転換をしてみましょう。 気分が変わる体験をすることで、こどもが自分で気持ちを切り替えられるようになっていきますよ。
他のパパやママの体験談
・いきなりこどもから見えない場所に行くのでは無く、いないいないばあをしながら姿を少しづつ隠してみました。 完全に見えなくなってからは、声をかけ続けるよいにしました。
・声をかけても泣くので、後回しでも良いものはこどもが寝てから取りかかるようにしています。
・家事などをするときは、私のそばにスイングチェアを置いて、こどもを寝かせました。 抱っこの時間が減り、私の体も楽になりました。
・抱っこひもで抱っこして、音楽に合わせてスクワットをすると泣きやみました。 サンバのリズムがお気に入りのようです。
・外に出て「あっ、車が走っているよ」「鳥が鳴いているね」と声をかけて気をそらせていました。 外の風に当たると落ち着くことが多かったようです。
いろいろと調べたこと、体験したことを紹介してきましたが、最終的には「寝かしつけるときのコツは変えない」ことが大事だと感じます。 寝る前にたくさんスキンシップをとる、ぬいぐるみを持たせる等、いつものルーティンのようなものがあると布団に入ることが自然となり、眠りにつきやすくなると思います。 眠い中、忙しい中の寝かしつけは大変ですが、成長を感じながら楽しんでみましょう。
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