全粒粉パン の効能について-パンは精製度の低いものを選べば健康や美容に役立つ?

全粒粉パン 2 子育て豆知識

パンは精製度の低いものを選べば健康や美容に役立つ?

パンは白米に比べて糖質や脂質が高いので健康には良くないと言われますが、 全粒粉パン など実は適切に選べば体の健康や調子を整えるのに役立つ嬉しい食材です。 そこで今回はパンの持つ効能やメリットについて解説します。

健康を気にしてパンを食べるのを止めた方もパンの効果を再発見できるので、ぜひ参考にしてください。

パンのリスク

まずはテレビや雑誌で頻繁に伝えられていたパンのリスクについて再確認しましょう。 よく言われるのはパンのカロリーと脂質の高さです。 脂質と炭水化物がそれぞれご飯の約8倍、約1.3倍あります。 一部が糖質となる炭水化物の量はそれほどかわりませんが、脂質の多さは無視できません。 血中コレステロールが気になる中高年のミドル世代の方が食パンを控えるのは当然と言えるでしょう。 また、JPHC研究が10年間行った追跡調査では、欧米型の食事をした人のほうが大腸がんになるリスクが高かったと報告されています。 食パンをそのまま食べ続けると健康リスクを高める危険性があると考えていいでしょう。

全粒粉パン による血糖値の改善

しかし、パンの中にはよりヘルシーなものもあります。 近年その効能が注目されているのが全粒粉パンです。 食パンやご飯は食後に血糖値が上がりますが、全粒粉パンは血糖値が上がりにくくなっています。 大妻女子大が2018年に行った研究によると食パンを摂取した場合に比べて、全粒粉パンを摂取したほうが有意に血糖値の上昇が低かったとされています。

さらに食物繊維が豊富に含まれているので、腸内の余分な脂質を吸着して排出するのをサポートしたり、お通じを助けてくれる効果も期待できます。

全粒粉パンが血糖値を上げにくい理由は精製度が低いためです。 腸内でゆっくり消化されるため、糖質の多い部分だけが急速に消化吸収されることがありません。 40代以上は健康を保つために血糖値のケアは欠かせないので、全粒粉パンは強い味方になってくれるでしょう。 血糖値ケアに効果的な全粒粉パンの活用方法はご飯や食パンの代わりにすることです。 置き換えダイエットのように主食を全粒粉パンに換えることで、血糖値の抑制につなげられるでしょう。

全粒粉パンの効能は血糖値のケアだけに留まりません。 ビタミンやフィトケミカルのような抗酸化成分も豊富なので血管を老化しにくくし、動脈硬化の発生予防をサポートします。 とくに注目のビタミンはビタミンBとビタミンEです。 ビタミンBは加齢と共に低下する基礎代謝を助け、ビタミンEはフィトケミカルと共に血管が劣化するのをケアします。 運動不足で動きが鈍くなるミドル層の血管を活力ある状態に維持するのに役立つでしょう。

全粒粉パン

美容への効果

美容にも全粒粉パンは活躍してくれます。 つまり 、細胞の再生に影響するビタミンB2を含むので肌を健康的に保ちたい人に最適です。 また 、食パンに比べて硬いので噛む回数が自然と増え、少ない量でも満腹感があります。 しかも消化スピードがゆっくりなので腹持ちがいいのも魅力です。 食事量が減るので減量にもつながるでしょう。 ダイエットで食事を我慢するのが辛いなら、全粒粉パンがおすすめです。

全粒粉パン 購入時の注意事項

魅力的な効能が豊富な全粒粉パンですが、購入する際は注意が必要です。 パッケージに全粒粉パンと書かれていながら精製した小麦が大量に使われている製品が少なくありません。 とくにスーパーやコンビニで販売されている全粒粉パンには注意が必要です。 コストカットのために使用される全粒粉の割合が少ない製品があります。 全粒粉パンの効能を期待するなら、必ず全粒粉100%の製品を選びましょう。

今回は全粒粉パンを中心に、パンの効能を再確認しました。 血糖値ケアや美肌ケアなど魅力的な効果を全粒粉パンが持っていることが分かりましたが、ポイントは精製度が低い粉を使っていることです。 全粒粉パンは硬く甘さが少ないので不慣れな人には食べにくい食品です。 全粒粉パンを続けられそうにない場合は、精製度が全粒粉より少し高いものを使ったパンから挑戦しましょう。 徐々に慣れていけば全粒粉パンも苦労することなく食べられるようになります。

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