「もしもスーパーにごはんがなくなったら、どうしよう?」
そんなことを考えたことはありますか?
実は、日本では、ごはんが急になくならないように、国が“お米をたくわえて”いるんです。
それが「備蓄米(びちくまい)」と呼ばれるもの!
今回は、小学生にもわかるように、備蓄米ってなに?どうして必要なの?をやさしく解説します!
どうしてごはんをたくわえているの?
みんなが毎日食べるごはん。
実は、日本では昔から「ごはんが足りなくなるかも」という心配がたびたびありました。
たとえばこんなとき!
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台風や大雨で、お米が育たなかったとき
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大きな地震で物流(ぶつを運ぶ仕組み)が止まったとき
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世界で食べものが足りなくなったとき
そんなときでも、みんながおなかをすかせないように、国は前もってお米をたくさんたくわえているのです。
これが「備蓄米」というしくみです。
備蓄米ってどんなお米なの?
備蓄米は、ふだんみんなが食べているお米と、どこがちがうのでしょうか?
ふつうのお米と備蓄米のちがい
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ふつうのお米
→ 農家さんが育てて、すぐに売ったり、みんなが買ったりして食べる -
備蓄米
→ 農家さんが育てたお米を、国が買って、大切に保管しておく
つまり、すぐに食べるためじゃなく、もしものときのために置いておくお米なんですね!
備蓄米はどこにあるの?
備蓄米は、**全国の保管倉庫(ほかんそうこ)**に大切にしまわれています。
空気や温度をしっかり管理して、長い間でもおいしく食べられるように守られているんです。
備蓄米はどうやって使われるの?
じゃあ、備蓄してあるお米は、いつ、どんなふうに使われるのでしょうか?
災害のときに出番!
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地震や台風でスーパーやお店にごはんが届かないとき
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避難所(ひなんじょ)でたくさんの人がごはんを必要としているとき
そんなとき、備蓄米が登場します!
すぐに食べられるように、レトルトごはんやおにぎりに加工されることもあります。
毎年入れ替えもしている
備蓄米はずーっと置きっぱなしではありません。
何年かごとに新しいお米に入れ替えて、古いお米は学校給食に使われたり、売られたりするんです。
だから、ふだん私たちが知らないうちに、備蓄米を食べていることもあるかもしれません!
備蓄米の“入札(にゅうさつ)”ってなに?
ニュースで「備蓄米の入札がおこなわれました」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
入札って、いったい何なのでしょう?
入札はオークションみたいなもの
入札とは、「このお米をほしい人は、いくらなら買いますか?」と聞いて、たくさんの人に値段をつけてもらうことです。
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高い値段をつけた人が買うことができる
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たくさんの会社がチャレンジする
まるでオークションみたいですね!
こうして、備蓄米は適正な値段で売られ、ムダにならないように管理されているのです。
なんで入札をするの?
入札をすることで、
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国はお金をむだにしない
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必要な人にお米を届けることができる
というメリットがあります。
お米も「資源(しげん)」のひとつ。大切に使わなければいけません!
備蓄米があるとどんないいことがある?
ここで、備蓄米があることのメリットをまとめてみましょう!
いいこと | 説明 |
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災害でもごはんがある | もしものときも安心できる |
食べものの価格が安定する | ごはんが急に高くならない |
みんなの命を守ることができる | 国全体の安全を守る役割 |
備蓄米は、目には見えないけれど、私たちの暮らしをしっかり支えてくれている存在なんですね!
まとめ|備蓄米は未来のための“ごはんの宝箱”
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備蓄米は、国がたくわえている「もしものためのごはん」
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台風や地震、世界のトラブルにも備えるために必要
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入札制度で、無駄なく有効活用されている
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毎日のごはんが安心して食べられるのは、備蓄米のおかげでもある
これからも、ごはん一杯を大切に。
そして、「ごはんがあるってありがたいな」と思ったら、**備蓄米の存在を思い出してみてくださいね!🌾
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